海賊と私



 あれから出航して数時間…ー


 『今何処に向かってるんですか?』

 何気なく船長さんに聞いた

 「今か?今はジョウ市に向かってるとこだ」

 『ジョウ市っていろいろなお店が立ち並ぶ大きな市場ですよね?』

 「ああそうだ。そこでまずお前の服を買う」

 『え…私ありますよ』

 私がそう言うとシイさんがこたえた

 「渚さんが持っている服はみな男物ですよね?でも渚さんはもう男装をしなくて良いのですから女性の服を着るべきなんですよ」

 「せっかく女が入ったのに男物の格好じゃつまんないだろ」

 シイさんに続いてクリュウさんが言った

 『でも…』

 「お前もそういうの以外着てみたいだろ?」

 『…それは着てみたいですけど』

 「グダグダ言うな。」

 横からショウさんの鋭い言葉が聞こえた

 「渚さんは何でも似合うと思います!」

 『あ…ありがとうイチ君』

 「俺が選んでやるよ」

 とクリュウさんが言った

 「何言ってるんですか?渚さんの服は私が決めるんです」

 とシイさん

 「渚さんは日本で今流行ってると噂の浴衣がきっと似合います」

 『え…イチ君…それはきっと動きずらいと…』

 「…」

 その横で何かを考えこむセナさん








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