君に恋した☆
目をつむり耳をすまさないと分からない位の呼吸音
折れそうな手
沢山の点滴と機械


その中に彼女は居た
「ん…」

少し声漏らした
俺を誰か確認すると


笑った

優しい微笑みだった
頬が前よりコケたのが分かる


「勇気…会いたかった。」
何か言葉の端で分かる今の深刻さ

「うち、死んじゃうんだって…お母さん達が話しているの聞いちゃった」


美桜の言葉は俺の心に穴を開けた
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