君に恋した☆
ポンポンッ


後ろから肩を叩かれた



加奈かなぁ~??
何て思いニヨニヨしながら振り返ってしまった


私の肩を叩いていたのは


白百合さんだった


「ねぇ。聞いたんだけど、勇気君って園子ちゃんと付き合い始めたんでしょ?篠原さん、勇気に振られたの??」


付き合い始めたんでしょ?



その言葉が頭に鳴り響く



頭を強く打ち付けられたみたいに鳴り響く


一瞬何を言ってるのか、周りの声が分からなくなった



「嘘…ねぇ!嘘でしょ?!」


気付くと私は掴みかかっていた



「ほ…本当よ!園子ちゃん言ってたから。」


ウソ


そう言って欲しかった



その場から涙を流して逃げた




ごめんなさい。
私は、弱い子です
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