白い女

夢を見なくなって、今度は金縛りによく合うようになりました。


からだが動かなくて右手に激痛が走りました。次に左手、右足、左足。
紐で思い切り縛り上げられたような痛みでした。

1日目は右手。
2日目は左手。
3日目は右足。
4日目は左足。


起きてみると荒縄の様な跡があり、その部分が内出血していました。


そして5日目。


寝ていた私は金縛りになりました。

この日の金縛りはいつもと違い体に重みを感じました。目を瞑っているはずなのに部屋の景色が見えてしまうのです。


私は目だけをゆっくり動かして部屋を見渡しました。

私の上にはあの女性が座っていました。


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