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「―――玲奈、開けるわよ?」
ガチャ。
そう、ドアを開ける音だけが
静かに、響いた。
「「―――…っ」」
開いた部屋を見た俺等は
思わず 息を呑んだ。
カーテンは閉めきっていて
下には…
「――写真?…」
櫂が口にして、はっとした。
下に散らばっていた
紙の ようなものは…
俺と玲奈の写真や
櫂の妹との写真
クラス 写真 とかだった。
それは…それは、それは
酷く部屋は汚れていて
暗い中では、玲奈が
確認出来ないほどだった。
「…玲奈?」
小さく 呟くように 問い掛ける。
応答なし。
パチッ。
そこで、お母さんが
部屋の電気を付けてくれて
部屋が一気に明るくなった。
ようやく、玲奈を確認。
部屋の奥で体育座りを
している玲奈が目に入った。