メール受信中
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いつの間にか、
お母さんと櫂はそこには居なくて
玲奈の部屋に2人きりに
なっていた。
あれから…泣きだしてから
どれくらい 経っただろう?
気付いたときには
逆に、俺が玲奈に
慰め?られていた。
「…落ち着いた?」
「…あっ、わりぃ…」
ほんと、情けない。
「…わざわざ、ありがとうでした」
玲奈が深々とお辞儀した。
俺はその姿を見て
“やっぱり、親子だな…”
と、思った。
「…達也さん。…私、達也さんにやっぱりふさわしくないんです。…ふさわしくないのに、出しゃばって達也の彼女…なんかになったりしたから…わたし…」
彼女…なんか。
彼女…なんかって。
…なんかって、
言わせてしまったんだ、俺は。
俺は ただ …
玲奈が好きで、
あの、間違えメールを
送ってしまった
あの時から、今考えてみれば
玲奈の事が大好きで
触れたくて、近づきたくて
話したくて…全てを
俺のモノにしたくて…――、
玲奈を守る とか
安易に口にしたりしたから…