メール受信中
―――トン、トン、トン…
「達也…っ!…玲奈ちゃんは?」
リビングへ降りると
櫂が座っていた席を
ものすごい勢いで立って
俺に言った。
俺は、そんな櫂に
笑顔を向けると、お母さんが
「ありがとう」
と、俺に笑顔で言った。
そして、俺も席についた。
「あの…、明日、玲奈が家に来ます…。それで…あの――」
俺が必死に次の言葉を
探していると、お母さんは、
くすっ と笑って答えた。
「ふふ。三橋くんって、ほんとにいい子ね。玲奈も幸せだわ。…そういう事は、普通、内緒にしておくものでしょ(笑)聞かなかったことに、しておくわ」
そう言った。
俺はそのまま家に帰り
明日に備えて
部屋の片付けをして、寝た。