メール受信中
*玲奈side
三ヶ月ちょっとが経った頃
私は、りっちゃんのお兄さんに
呼び出された。
「…お兄さん?なんでしょうか」
「櫂でいいよ」
「櫂…先輩?」
「あのさ、達也にメール…断りでもいいから返信してやってくれないかな?」
「…………」
返信 するとしたら
OKしたい。
だけど、この三ヶ月間
その勇気はどうしても
出なかった。
「達也、この三ヶ月ずっと女子とは口聞かず、もう携帯ばかり気にしてて…」
「…………」
「返事は、やっぱりダメ?」
私は、小さく首を振った。