シュガー◇*゚+
―――…
「莢華、その辺に座ってて。」
「あ、うん。」
きれいに掃除された部屋。
黒いソファー。
白いカーテン。
白と黒しか無い部屋。
玲っぽい。
「……で、なんでケンカしたの?」
「……好きなヒトが過去になっちゃうから。」
「……つまり、和也が好きだけど違う人を過去にしたくないってこと?」
「うん。」
「……ハァ。莢華……自分の気持ちに素直になれよ。……いい事教えてやる。和也は薔華に呼ばれて、雨に打たれてる莢華を拾ったんだ。……大事な会議中に。それだけ莢華の事、好きなんじゃねぇの?」
会議中に………
私のために………
酷いこと言っちゃった………
「……はい。これ、俺のケー番とメアド。連絡して。あっ間違った。こっちに電話して。」
違う紙をもう一枚渡す。
そこにはケー番とメアドが書いてある。
「それに電話して。」
「うん。」
携帯を出して電話をかける。
『はい。』
「莢華です。」
『莢華……』
「……ごめんね。今から行くから!」
一方的に電話を切る。
「…玲!行って来る!!」
「おう!頑張れよ!」
「ありがとう♪」
走って和也の家へ向かった。