子猫のハッチ
ふと手に抱いてみるとハッチの目は開いていた。

大喜びの配達員はハッチに何度も話掛けた。

「良かったね、ハッチ!」

ハッチは目を開いたままじっと見つめていた。



家に帰ってきたらいっぱい写真を撮っていっぱい遊ぼう。

仕事の間に代わりに病院に連れて行って貰えるし、腫れも引いて少しは良くなるだろう、と。



楽しい事ばかりが頭を巡っていた。
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