子猫のハッチ
どうか、ハッチが助かりますように。

ハッチを手に抱いて撫でる。

苦しいながらもハッチも頑張る。

時々、口から何かを出そうとするのでそれを手伝うが中々上手く出ない。

ハッチは撫でる手に反応していつものように甘える。

そして鳴く。

更に指に吸い付き、ミルクを飲むようにする。



ハッチは必死に生きていた。

何度も硬直しかける体を撫でた。

その度にハッチは大きく息をして鳴く。

そしてゴロゴロ鳴らしてみたり指に頭をなすりつけたり。



鳴く声が大きくなったので呼吸が元に戻ったと思った。
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