100万粒の涙。⊹.*

陸はあたしに抱きついてきた
「すんごいっ!!!さーちんっ!超美人っ!!」
「い、いや。 これは…化粧化けとい…」
「ううんっ!!
さーちんは化粧しなくても美人だもんっ!!」
あたしの言葉を遮って、陸が言葉を続けた

「彩夏・・・か?」
隣で寝てたはずの祐樹が目を丸くしてる

「そ、そうですけど…」
祐樹は顔を赤くして、微笑んだ

「・・・超美人」
祐樹はボソッと呟いた

あたしは祐樹のその言葉に、恥ずかしさが込み上げて来た
「祐樹…なのか?」
涼は祐樹を見て驚いたような顔をする

「は?お前、ついに頭行ったか?」
祐樹は自分の状況を分かって無い。

陸はあたしと祐樹の2ショットを写した
「祐樹・・・」
「ああ?」
「ゴメンなさいっ!!!!」

あたしは勢いよく頭を下げた
祐樹はいきなりの事で驚いてる
「え?コレ彩夏がやったの?」
「うん…。つい可愛くて・・・」

あたしが苦笑いすると、涼も苦笑いした
「祐樹、可愛いよ」
「ああ?涼、病院行け」

涼はそんな祐樹に鏡を手渡した
祐樹は鏡を見て、固まる
そして、すさまじいブラックオーラーが…
「……んだよ…これ…………」

あたしは祐樹に抱きついた
「すみませんでしたっ!!!許して下さいっ!!!」
あたしは祐樹を強く抱きしめた

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