100万粒の涙。⊹.*
「…さっちゃん。それ、何や?」
大輔があたしの片手にあるものを指差した
「これは…薬。ちょっとね…」
「そっか…気ぃ付けろよ?」
陸があたしの頭を撫でる。
陸は目がクリクリしてて、ぱっちり二重。
カワイイ系の男の子。
「…うん」
最近、毎日のように過去の夢を見る。
その度に、発作を起こす。
体が知らせてる。
このままじゃ、危ないって…。
病名だって知ってる。
この事は両親にも言ってない。
もし、病気だってバレたら
マスコミが駆け付けて
また…また…
迷惑かけちゃうから・・・。
「あんま。無理すんなよ…」
祐樹が言った。
「…うん…ありがと」
あたしはその場に座った。
みんなも座る。
あたしは祐樹から貰ったお茶を口に運んだ
いつもより、風が涼しく感じられた。