100万粒の涙。⊹.*


部屋に入ると、奥の真ん中に大きな黒いソファーが1個。
そして、周りに黒いロングソファーが4個。
黒いベットが2つ。
真ん中に長いテーブル。
1番横に、資料などが置かれた黒いテーブル。
周りはあたしと同じで白い大理石。

…なんか、モノクロだ。

祐樹はあたしから手を放して、奥の真ん中のソファーに腰掛けた。

大体、分かってた。
そこが誰の席か…。

あたしが部屋の前で突っ立ってると、祐樹があたしを見て「…座れ」と言った

席…。
決められてません?
他の人の席に座りたくないよ…。

あたしは黙って突っ立ってた。
祐樹が大きなため息をついて、あたしに向かってきた
そしてあたしの手を握り引っ張る。

「…ここ。座っとけ」
あたしが座らされたのは祐樹の隣。

い、いや~…。
それはダメじゃない?!
ここって総長の席でしょ!!!

「…あたし、帰るよ。
ここにいたら邪魔でしょ?」
あたしが立ち上がった

――――グイっ

あたしは祐樹に手を引っ張られる
「…ここにいろ」

何で?
あたし、関係無いじゃん。

でも、抵抗すると怖い目で睨まれるような気がしてあたしは再び座った
・・・。
2人共無言。


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