100万粒の涙。⊹.*
・・・?
まぁ、一応…。
「出来たぁ~!!!!」
あたしの声で、奥の部屋からみんなが出てきた
「どした?ってえええええっ!?」
キッチンに立ってるあたしと涼を見て祥がとっても驚いてる
「さーちんが作ったの?」
陸は可愛い笑顔でここに来る
「みんなで作ったの!!ねー?」
あたしが微笑んで振り返ると、みんなは顔を赤らめながら頷いた
「あっ!!今ドキッとしたでしょ~!!」
陸がみんなを見て言った
「ち、違いますよっ!!!」
「そ、そうっすよ!!!」
陸があたしの頭に手を乗せて
「ダメだよ~!!
さーちんは、俺のだから!!!」
と言った。
みんなの空気が固まる
「違うだろ!!彩夏はフリーだろ」
涼が陸の変な言葉に突っ込んでくれた
みんなが「吃驚した~」と呟く
陸が祐樹達とギャアギャア言ってると、下っ端があたしに話しかけてきた
「名前なんて言うんスか?」
「北野彩夏。あなたは?」
「俺は伊藤 健(いとう けん)高1っス!!」
「健…か。敬語ヤメテね。あと彩って呼んで」
「分かった!!よろしくな彩」
「うん。よろしく健」
「彩って、カラコンだろ」
「え…何で?」
「あたり?俺に出来ない事はない!!」
健はニカッと笑って、ピースした
「…普通の色も分かるの?」
「分かるよ!」
健はあたしの耳元で小さく呟いた
「…水色だろ?」
あ、当たってる・・・!!!
あたしは健を引っ張って、誰もいない所に連れてきた
「どしたの?」
「ごめん。誰にも…いわないで」
「いいよっ!!でもその代わり、コンタクト取ってみて!!」