100万粒の涙。⊹.*
―――ガチャ
「連れてきたで~!!」
祐樹はすでに着替えて、朝ごはんを食べてた。
祐樹はあたしを見るなり、固まった。
「………麗鳥」
祐樹は呟いた
みんなも固まる
バレた?
・・・。
バレタよね。
「…彩、もしかして…」
「…そだよ。あたしが麗鳥」
みんなはその言葉に固まる
「ま、マジで?」
あたしは小さく頷いた。
みんながっかりしてるだろうな・・・。
「言えなくて…ごめん」
あたしは小さく呟いた。
祐樹がこっちに歩いてきた
「彩夏だったんだ…。
ずっと、会いたかった…」
――――フワっ
あたし…。
祐樹に抱きしめられてる…?
何で・・・?
「怒ってないの?」
「何で?言えなかったんだろ?」
「うん・・・」
「だったらしょうがないじゃん?」
「え?」
みんなもあたしの周りに集まった
「ずっと、探し回ってたんやで麗鳥を…」
「なん…で?」
「感謝したかったんだよ。俺らみんな…」
え・・・?
「俺らの事、覚えてるか?
俺らな、№3の頃、№1の卑怯な奴らに潰されそうになってた時、麗鳥が来たんだ。そして、あいつらを1人で簡単に潰していきやがった。今の俺達がいるのは彩夏のおかげなんだ・・・」
全く覚えて…ナイ。