100万粒の涙。⊹.*
歩いてると、柄悪そうな男達7人くらいが、前に立ち止まった
「おうおう。佐野君~。デートか?」
「パーカーはおってないで顔見せなよ~!!」
祐樹はあたしを見てフッと笑う
あたしも笑った
「お前ら誰だ?」
祐樹が低い声で言う
「あ?忘れたなんていわせねーぞ?」
「忘れた」
祐樹はあっさりと言い放った
男達は目を見開いた。
「祐樹。行こうか」
あたし達はシカトして、通り過ぎる
「シカトしてんじゃねーよ!!!」
後ろから、あたし目掛けて金属バットを振り落とす男。
あたしは、0.1秒で回し蹴りをしてバットを飛ばした。
そして、祐樹の手を握って何事も無かったかのように歩いた。
後ろは一瞬で静かになった。
「お見事」
祐樹がクスッと笑った
「どーも」
あたしもクスッと笑った
―――――コンビニin
「ひゃー!涼しー!!」
「ほんと、無駄に熱いよな~」
あたし達は、中に入ってアイスを選ぶ。
「あたしトイレ行ってくるね」
「ああ。気を付けろよ?」
「うん」
あたしはトイレに向かった。
用を済ませて、手を洗おうとしたその時
今までにない、激しい頭痛が来た
「・・・っ!!!!!」
頭の痛みは治まらない。
薬・・・ナイ!!!!
忘れてきたっ!!!!
動機が増す。
何とか立ってドアノブに手を指しかけた時、めまいがした。
クラクラして立つ事が出来無くて、あたしは横たわった。
苦しい…。
痛い…。