100万粒の涙。⊹.*

「よしっ!!んじゃ、あそこ行こっ!!」
陸が指差した先を見ると、ボロボロの小屋に【お化け屋敷】と赤いペンキで書かれてた
「お化け屋敷…初めて行く!!」
「俺はここで、待っとくで…」
「大輔って苦手なの?」
大輔は顔を赤くして頷いた
「そっか、待っててね!!」
あたしが言うと大輔は笑った

あたしは目をキラキラさせた
みんなで受付すると「2人ずつ。靴は脱いでください」と言われた。
ってことで、受付の人が用意したくじ引きを引いた

結果は…

涼と祥
拓と陸
慎と健
あたしと祐樹…って事になった

「では、お2人ずつどうぞ」
最初は拓と陸が行った
しばらくすると、中から2人の悲鳴が聞こえた
「凄いね!!!」
あたしが笑うと、祐樹も「ああ」と言って微笑んだ

「では、次のお2人。どうぞ」
涼と祥が入って行った

しばらくすると、祥の叫び声が聞こえた
涼って怖くないのかな…?

「では、次のお2人。どうぞ」
慎と健が入って行った

慎と健は最初っから叫び声が聞こえた

緊張してきた…。
大丈夫かな…?

「では、次のお2人。どうぞ」
「行くぞ?」
「うん」
あたし達は中に入った
薄暗い…。
目の前が見えない…。

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