君と見た夏―あの日の約束―
「いきなりで、ごめんな!答えは、今じゃなくていいから……」
じゃあな。
そういって
原野は去っていって、
校庭には
あたし一人になった。
“好きなんだ、真菜のこと”
まさか、
原野があたしのことを、
なんて思わなかった。
――答えは今じゃなくていいから……
「どうすればいいんだろ…」
ふと、
後ろを見ると、
一馬が
女の子と二人で
楽しそうに、
話していた………
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