君と見た夏―あの日の約束―
確かに、
あれは初恋で、
忘れられない思い出。
だけど、
それを
6年たった今も
アイツが覚えてるなんて、考えられない。
あの頃は、
幼かった…
でも、そんなときのプロポーズを信じてるあたしは…
ばかだ。
だいたい、
あいつがどこの高校行ってるのか知らないし、
野球やってるのかすら知らない。
「はぁ〜…」
「どうしたよ??鹿島」
「!?」
「…んなびっくりした顔すんなよなぁ〜。」
「え…あれ??じ、授業は?」
「終わりましたけど〜」
終わった!?
やばい、寝ちゃったのか?あたし!
「やっばー!!」
「やばいかもな〜!おまえの成績」
「何よっ、優等生だからって余裕のつもり?!」
「おう。余裕だもん」
「うっざー!!」
「ははは!あ、そだ、今日の部活んときポカリ持ってきてよ、マネさん」
「はいはい〜」
そうだ、
今日は練習試合の日だった!!