君と見た夏―あの日の約束―
あたしは鹿島 真菜 18歳
法彩高校3年、野球部マネージャー。
ちなみに
さっきのうざいやつは
原野 航平
成績優秀で
野球部のエース。
うちの野球部は
甲子園常連校。
もちろん、今年も狙ってる。
「おーい、鹿島〜」
「ん?何よ、原野」
「ポカリは〜?」
「…あ!忘れた!試合何時から?!あたし、取りに行って来る!」
ポカリなくちゃ熱中症になっちゃうよ!
「俺もいくよ」
「はあ?あんたエースでしょ??」
「おまえ一人じゃ、持てないだろ、ポカリ」
「でも、時間が」
「いーの。ほら、行くぞ!」
「あ、うん、わかった!!」