キスより甘く。
「いいよ、キスしても」

「…っだから、したくな…」

「千麻ちゃんからねだったら」

チロリと赤い舌を覗かせ、佐伯諒は自らの唇を舐めた。


その仕草が、妙に色っぽい。



「したい…?」

「……っ」



も、なに、この男。

フェロモン出てるんだって。

フェロモン!



「は、離れて……っ」

「なーんで?」

「な、んで、って」



ヤバい。

心臓持たない。

てかなんで、こんなにドキドキしてんの!



「――っっ」



また意識飛びそう。





 
< 14 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop