永遠の愛




早退したのは、後にも先にもその時だけだそうですが、欠席は多いらしく、



「体が弱いらしいの」


と緒川さんは、付け加えた。
そっけなく言い放った割には、緒川さんは、彼女のそれさえも羨やんでるようだった。



たしかに、病弱な美少女というキャッチフレーズが、一番しっくりくるでせう。




僕が、あまりに興味津々に聞いていたからなのか、



「彼女のこと狙っても無駄だよ(笑)ふふ…だって、誰1人として近づけさせないのよ。話してる所は、ほとんど見ないんだからね。
それに君は、女子の人気者じゃない!わざわざ高嶺の花を狙わなくてもいいんじゃない?」



ただの東京人気だと思うのだが…


「そんなつもりはない」



かすれた声で返事をして、教師に席はどこか。と聞きにいきました。





教師は、僕に気を使ってくれてなのか、わざわざ紹介なんでことをせず、

一番後ろの




…席を指定した。
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