永遠の愛
「………」
「ごっごめん。辛いよね」
僕は、自分が不謹慎なことを聞いてしまったことに気づき、すぐに謝りました。
「ちっ…違うの…。……知らないのよ…。あのライブハウス…ほら…楽屋なくて…車で着替えてて………」
彼女は、その場に居合わせたのは、すでに死体が発見された後で、悲鳴にも車で流していた、音楽で気がつかなかったらしいのだ。
「そうだったんだね。こんな言い方したくないけど、君が巻き込まれなくて本当に良かったよ…君が居なくなると思うと………」
「思うと?」
彼女が、幼い少女のような顔で見つめてくるので、思わず、言いそうになりました。
出会って、ちょっとで、それはないよなぁ
と思いながら、
「何でもない」
と答えました。その時の僕は非道く赤面だったと思います。