永遠の愛



「………」



「ごっごめん。辛いよね」

僕は、自分が不謹慎なことを聞いてしまったことに気づき、すぐに謝りました。


「ちっ…違うの…。……知らないのよ…。あのライブハウス…ほら…楽屋なくて…車で着替えてて………」


彼女は、その場に居合わせたのは、すでに死体が発見された後で、悲鳴にも車で流していた、音楽で気がつかなかったらしいのだ。


「そうだったんだね。こんな言い方したくないけど、君が巻き込まれなくて本当に良かったよ…君が居なくなると思うと………」


「思うと?」




彼女が、幼い少女のような顔で見つめてくるので、思わず、言いそうになりました。


出会って、ちょっとで、それはないよなぁ


と思いながら、


「何でもない」



と答えました。その時の僕は非道く赤面だったと思います。
< 27 / 29 >

この作品をシェア

pagetop