永遠の愛
帰り際に、彼女は、
「ここに来る予定は、もうないよね?」
と尋ねてきました。
もしかして、また学校以外で会えるのかな?と思って
「君とまた、お洋服や音楽の話もしたいな。」
と言うと、
「私は、多分来ない。夜の人目が多くなってきてしまったし……今回は、暴れ過ぎたわ……あっ!!ううん!なんでもない!この街には、もう用ないし!ほら、ライブできないから!
学校で、沢山お話しようね!今度、札幌にあるショップにも行こうね!」
「うっうん?」
「それじゃあっ」
彼女は、いきなり、まるで思わず出た言葉を誤魔化すように、沢山理由をつけて、走り去ってしまいました。
思わず、出た言葉…
『夜の人目が多くなってしまったから…今回は、暴れ過ぎたわ…』
その時の僕は、沙羅と話せたこと。
名前を呼んでくれたこと。
そして、何よりも
「2人で、買い物かあ!デートじゃん?」
完全に浮かれていたのです。
彼女が、思わず発した言葉の意味を知るのは、3日後のことであった。