永遠の愛
「え〜新しく転校してきた、城島哲くんです。皆さん仲良くしてくださいね。」
やけに化粧っぽい、女教師です。
「因みに、前は東京に住んでいたのよね。うらやましいわぁ。。。」
途端に、それまで、無関心で目を合わせなかった生徒達がギラギラとした眼差しを向けてきました。
そんなに珍しいのか。
人に注目されるのが、昔から嫌いな僕は、ずっと下を向いていることしか出来ませんでした。
「ねぇねぇ!!!東京って、ネオンで星みれないの?」
「渋谷とか原宿行ったことある??」
「芸能人にあった?」
「スカウトされたことあるっ!??」
「アイドルにいとことかいるの??」
「ライブとかよく行った??!!」
脅威の拷問にあったときもまともに答えられないで終了。
女子にばかり囲まれて…同性の友人を作る時間は、無さそうです(苦笑)
前の学校では、友人と合わせることに疲れ、少し距離を置いていた僕は、友人なんて必要ないのかもしれません。