永遠の愛



休憩の度に質問攻めに合い、

一躍有名人になった気分になりました。



ところが、頭のなかは、あの朝に観た、女の子のことでいっぱいでした。



たしか、ここの制服着ていたような。



「どうしたのぉぉ??哲くぅぅーん?」


いつのまにか、考えこみ過ぎて、質問をまったく無視していたらしく、クラスメイト達は、心配そうな表情で、僕を見ていた。


「あぁ。ごめん。。それより、次は移動かな?」



「きゃぁぁぁぁ!!」


え?なに?


いきなり、周りの女子達が叫びだしたので、何が起こったのか?と思えば、

僕が、まともに喋ったのが初めてだったのだそうだ。


それまで、「あぁ、うん」とか「さぁ」と返していたのは、たしかだか、何も叫ばなくても



ちやほやされるのは、悪い気はしないが、そろそろ嫌な気分になってきました。



とにかく、移動教室はどこなんだ?
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