永遠の愛



あの子だ!!

心の中で、そう叫んでしまいました



車に引かれそうになった時、助けてくれた

あの美しい声の持ち主…

彼女は、朝はおろしていた、腰まである、栗色の少し巻いた髪をアップでまとめていました。


大きな目、整った鼻筋、小さな口、桃色の唇、スタイルもすごく良い。


完璧だ


そう思った。欠点をあげるとすれば、不眠症に悩まされているのか、大きなクマがあるくらいだろうか。。


人間離れした、脅威的な肌の白さも気になるが…


彼女は、周りの女子達が全員下品に見えてしまうくらいに、優雅な足取りで、一番後ろの席に座った。




「ねぇっ!!!あの子誰???」

たまらず、緒川さんに聞くと、


緒川さんは、うっとりとしながら


「あの子でしょ?七組のアリゾナ沙羅さんよ」


と尊敬と憧れの眼差しを向けながら答えたあと


「ハーフなの。素敵よね。」


と付け足しました。


成る程。ハーフか。確かに日本人ではない顔立ちです。
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