先輩と後輩。
暗闇
今日は最悪だった。
せっかくの週末だから今日の放課後の予定を考えてたら、放課後になって先生に呼び出されて、英語の補習だなんて!
(誠と巻町と建吾はさっさと帰っていった)
こんな真っ暗になるまで補習させられるとは・・・。
確かに英語は苦手だけど!!
なんて、ぶつぶつ文句いいながら下駄箱からでると
パコーン・・・
パコーン・・・
「・・・」
・・・まてまて。落ち着け。
テニスコートから音が聞こえる。
ってのは本来ありえないはず。
なぜなら今はテスト期間だから。
じゃあ、この音は・・・??
「いや、やっぱ気のせい・・・」
パコーン
「ひっ」
やっぱこの音テニスコートから聞こえる~。
勇気だしていってみるか・・・?
そろそろと足音をたてずそこに行ってみれば。
パコーン
パコーン
汗だくになって壁打ちしている陸が・・・。
「り、陸!」
「ぅわっ!?先輩!?」
驚いた陸はラケットを落とした。
「なんでここにいるんスか!?」
「その言葉そのままそっくり返すよ」
陸でよかった、と安堵の溜息をついた。