＊PRECIOUS DAYS＊

頑張っても頑張っても空回り。
どうしてだろう。
自分も運動部に入っていたら、また状況が変わってた?

そんなことを考えている間に、あっという間に次の日になった。

いくら先生に会えるとはいえ、やっぱり体育祭なんてものには気合いが入らない。
そう思い、ため息をついていると、遥菜が登校してきた。

「おはよーっ!!今日メンドいねぇ。
体育祭なんていらねー!
妄想でもしてよっと」

登校してくるなり、遥菜はそう言い妄想を始めた。

「な、あずさ〜。なんで2やらんの?
ラブスタ前までめっちゃやっとったやん?」

……DSないんやって。
いつかそんなことを言った気がするんやけど。

「DSちゃうと対応してへんやろ?
DS持ってへんから、できやんねんてば。」

私がそう言うと、遥菜は急に叫んだ。