*PRECIOUS DAYS*
「あ〜、もうどうしよう!不安過ぎて死にそうやわぁ……」

「そんなんで、死んだらたまらんわ」

私は、そう返事をし、遥菜とともに、合格発表の掲示板を見に行った。



――結果は、W合格。

遥菜は、その場に座り込んで嬉し涙を流し続けていた。
合格と知った二人は、入学関係の書類を受け取り、それぞれの家に帰った。

「あ、そういえば今日はあの先生みかけやんかったな」

私は、ふと入試のときに出会ったあの先生のことを思い出した。

まさかこのときは、こんなにもその人に恋することになるとは思いもしなかった――……
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