*PRECIOUS DAYS*
「な〜、あずさぁ、何捜しとるん?」
「やー、ちょっとな……」
何故か誰を捜している、とは言えなかった。
遥菜には、普段何でも話せる。
少し他の人には話しにくいような体の悩みや、家の悩みまで。
けれど、私は、何故かそのときには何も言えなかった。
そして、入学式も終わり、各自教室に戻るときがきた。
「やー、ちょっとな……」
何故か誰を捜している、とは言えなかった。
遥菜には、普段何でも話せる。
少し他の人には話しにくいような体の悩みや、家の悩みまで。
けれど、私は、何故かそのときには何も言えなかった。
そして、入学式も終わり、各自教室に戻るときがきた。