永遠のブランコ
一人でそんな事を考えていたら、頭の上からその人だとは思えない言葉が降ってきた。
「なぁ、今度遊ばねーか?」
カイトは少し照れくさそうに言った。
なにぃっ!
い、今…あの最強の不良が…うちに…遊びの誘いを入れた?
うち、なんかすごい人になった気分なんですけど(笑))
「おーい。聞いてた?
この俺がお前なんかに遊びの誘いを入れてるんだよ?」
と言い、とてつもなく恐ろしいオーラを放ち始めた。
わぁお。
どこまでも俺サマー…。
しかも、放ってるオーラから
『断るなんてしたら…どうなるかなぁ?』
って言葉が見えるっ!
ま、断るつもりないし。ちょっと、楽しそうだし遊んでみよー!
「聞いてるよー。うち、いつでも暇ー。てか、二人?」
そう言ってみたら、カイトからあの恐ろしいオーラが一瞬にして消え去った。
「あぁ、二人。イヤか?」
そうカイトが言い終わった所に誰かの声が入ってきた。
『ねーねー。カイトも合コンこればすむんじゃなぁい?』
いきなり現れたその声の先をたどっていくと、そこにはヒロトがいた。
すかさず、カイトの目からすさまじい勢いでとてつもなく強い視線が、ヒロトの視線とぶつかった。
こ、この二人がそろうといろいろ恐ぇぇえ。
と、密かに思う莉己であった。