永遠のブランコ





何かが鳴ってる。
どこかで聞いたことがある。いや、身近で聞いたことが何回も何回もある曲だ。


ああ、思い出した。
うちの携帯の着信音だぁ。誰かぁがうちに用があるのかなぁ…。
ってぇ携帯ぃ!?
誰かぁらぁ!!


パチッ!

寝てたんだぁ!!



あわてて携帯を手に取り見てみると、杏李からだった。


そして、会話ボタンを押した。


「もしもー…「今どこにいるんだぁー!!!!!」


み…耳が痛い…。
鼓膜破れたんじゃないの?と思うぐらいの声だった。


「時間を見なさい!」


「じ、時間?」


すぐそこにあった時計を見ると時間は10時34分…。
あらまぁ。約30分もオーバーしてるよ。


「あんたはなにをしてたの!?何回電話をかけても、メル打ってもぜんぜん無視だったじゃない!てか、今日は何の日か分かる?合コンだよ?しかも初!楽しみだったんじゃなかったの?――――――――――――――。」



それから数十分…。
耳が聞こえなくなるほどの声で、説教をくらった。
めっちゃ電話代かかるし。
てか、説教してる暇あったら公園にすぐ行けましたけど。


と、あまり反省してない莉己であった。
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