永遠のブランコ


やっと携帯での説教が終わった莉己は、急いで髪の毛を整えて家をでた。
早くしなければと思い走ろうとしたが、ヒールの靴を履いてきてしまったため猛ダッシュが出来ない。
また、怒られるな…とつくづく感じた莉己でした。


家を出てから3、4分かかっただろうか。
やっと金山公園に着いた。
いつもなら、早いなぁって思うのに、今日は疲れたとしか言いようがない道のりだった。

「おそくなってごめん。」

「イヤだ!」


うちが言い終わってすぐに即答された。

杏李さん、相変わらずおキツいお言葉。
とてもグサッときましたぜぃ。


まぁ、私が寝てしまったのが悪いんですけどね。はぁ…なんで横になってテレビなんて見てたんだろう…。
立ってればなぁ…。
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…。


テンション下がってるうちにある人がいきなり声をかけた。


「お前さ、昨日の夜あんま寝てないだろ?」


話しかけてきたのは、カイトだった。


「誰に言ってるの??」

いきなり話しかけられたので、誰に話しているかいまいち分からない莉己。


「莉己だよ。」


「あっ。うちか。
確かに昨日合コンが楽しみでさ、あんま寝てない。」


「「それが原因だな。」」


うちの答えに、杏李とカイトの声が重なって、つっこみとなって入ってきた。


「ま、こんなとこでぐちぐち言ってても意味ねーから歩こうぜ。」


そう言ったカイトにつられてやっと始まった合コン。
さて、どんな合コンになるのでしょうか?
あぁ、おもしろそう。
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