永遠のブランコ



そして、カイトを先頭に歩き始めた。


そう言えばさぁ、どこに向かってんの?
こんな昼真っから食べになんて行かないだろうし…。どこに行くんだぁっ!
ま、カイトは行き先知ってんだろうな…。


ふとカイトを見ると、堂々と先頭を歩いている。
この合コン始めようって言ったのヒロトだよね?
…こいつすげえなぁ。どこからそんな勇気出てくんだよ。ま、不良だからね。

それに比べてうちは…一番後ろでみんなについて歩くのが精一杯。
少しでも気ぃ緩めたらみんなに置いてかれそう!とか思いつつ、どこに行くのかに引っかかってたから、聞くことにした。
うちは、みんなの背中に向かって、少し小さな声で話しかけた。


「ねぇね。今どこに向かってんの?」


みんなはパッっと、後ろに振り返り、最初にカイトが口を開いた。


「ん?しらない。」


「は…?」


みんなはうちのほうを向いて、なに言ってんのこいつ?的なオーラを放ちながら、頭の上にハテナマークを3つほどだした。


適当に歩くのが今流なんだね。(←うそだろ(汗))
みんな流行とるの早ーい!

口を尖らせながらみんなの背中を見ていたら、あることにきずいた。
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