永遠のブランコ
「なんでここにいるの…?」
どうしても意味が分からなくて聞いてみた。
拓弥ははぁっとため息をついて、口を開いた。
「あのさぁ、俺、この合コンに遅れていくって言わんかったっけ?ってか、あいつらから聞いてない??」
「聞いたっけー…あぁ!!思い出した!!聞いたよ!聞いた!!!」
興奮して大きな声でしゃべってしまったので、定員さんの目線がイタイ…。
「あははっ!!莉己ってやっばおもしれー!」
「やっばってなによ!」
二人で笑いあっていたら階段から、息を切らした魁人が下りてきた。
「「どしたの??」」
拓弥と声が重なる。
すると、拓弥と魁人がなにかを話し始めた。
途中、拓弥がこっちを見て笑った気がしたのは…気のせいかな??
ぼーっと口を開けて立っていたら、拓弥が話を終えてこちらへ歩いてきた。
そして、エスコートするかのように階段へと足を進めた。
うちは、拓弥と階段をあがった。魁人のことを気にしながら…。
「ねぇ、何話してたの??」
恐る恐る聞いてみると拓弥は、「あとからね。」といって、何かを見透かしたかのような微笑みをみせた。