永遠のブランコ
「魁人がなんであんなにピリピリしてるかしってる?」
「えっ?はっ?」
「知らないって顔してるね。」
え?確かに知らないけど…
なんでわかるんだろう?
まさかの、エスパー再び?
「エスパーじゃないよ。っか、声漏れてる。」
ななっ…。
恥ずかしい…。
あ、穴があったら入りたい。
「かわいいね。」
「かっカワイクナイデスヨ。お世辞言ってもなにも出てきませんよぅ!」
「あははっ。そうゆう所もかわいいな。」
だっ、だって、かっ、かわいいなんて初めて言われたし!!
しっ、しかも、二回も!!
なんてラッキーなんだろう!!
ホントはお世辞でもうれしいんです!!(〃▽〃)
「そんなんで顔赤くしてんじゃねーよ。」
「うわっ!!」
びっ、びっくりした!!
い、いきなり…。
って、
「魁人!?なんで!?」
「なんでってなんだよ?あ゛ぁ゙?」
ひぃぃぃー、こえー、さすがヤンキー!!
「おい魁人、そう怒るなよ。莉己が怖がってるよ。」
おぉ、神様の声だ!!
た、拓弥様っ!!
「ちっ。」
魁人は舌打ちをして、反対側のソファにどさっと座った。
さっきのような漆黒のオーラがでてきた。
うち、怒らしちゃったかな…?
「妬いてるんだよ。」
「はぃ?誰が?誰に?」
ぽかーんとしつつ、拓弥に聞くと、『あははっ。莉己は鈍いなぁ。』と言って、拓弥が大きな手をあたしの頭に乗っけた。
「莉己が俺と仲良くしてるから、魁人が妬いてんの。莉己に。」
えっ…?