永遠のブランコ
絶対好きにならないと思っていたのに。
初めて話したあの時から、もう心は奪われていたのかもしれない。
絶対魁人が私のこと好きなんて限らない…。
でも、それを信じてしまう自分がいる。
そんな自分、
バカだと思う。
バカで、あほで、どじで、マヌケで…なんて言われたっていい…。
だだ、
魁人が好きなの…。
今頃きずいた自分はほんとにバカだな。
もう少し早くきずいておけばよかったのかな?
でもまぁ、好きなのは変わらない。
いつ…この気持ちを伝えようか?
それとも向こうから来るのを待とうか…?
でもなんか待ってるのはいやだなぁ…。
あぁ、どうしよう?
みんながいる部屋だというのに。
隣に拓弥が居るというのに。
顔がすごい赤いというのに。
魁人に見られているかもしれないというのに。
この胸の高まりは押さえきれない。
この、まるで初恋のような気持ちを。
思い出したら大変なことになる、
初恋の気持ちを。
初恋の思い出を。
今、思い出してしまいそうだ。