暴走★Boy 


もう一度、机を蹴飛ばそうとした時。


「机、壊れたらご飯たべれないよ」

冷静にそう言った緒羽。


「………」

緒羽のその言葉でなんとか落ち着かせて、蹴るのをやめた。


そして、乱暴にソファーに腰をおろした。



「無様だな、おまえ」


「うる……」


「海人!!余計なこと言うんじゃないよ!!」


俺の言葉を遮って、キレたおふくろ。

手に持っていたフライパンで、兄貴の頭を叩いていた。



「って〜…」


「仲良くしなって言ってるでしょ!?」

「わかったよ…」

頭をさする兄貴。
















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