暴走★Boy
それから、数日後。
「ほんっとごめんね!!」
そう謝るのは、舞耶。
用事があるからと言って、先に帰る舞耶。
1人で帰るのか…。
寂しいけど、舞耶にも都合がある。
だから、仕方ない。
教室の掃除をして、帰る支度をする。
そして、廊下に出る。
「…………」
廊下に出ると、向こう側からこちらに向かって、歩いてくる斗和の姿。
必ず、すれ違う形になる私たち。
…どうする?声、かける?
それとも…、何も言わず、通り過ぎる?
立ち尽くす私に、気付かない斗和は、どんどん歩を進める。
そして、少しづつ縮まる距離。