暴走★Boy
騒ぎ出す、私の心臓。
……ヤバい、ドキドキする。
…なんて……、
片思いの時に、感じていた感情。
だんだん、自分の顔が複雑な表情になっていくのが、自分でもわかった。
普通でいい、普通で。
そして、歩きだす私。
やっと、私に気付いた斗和は、少し焦っている様子。
「バイバイ」
手を振って、笑顔で言った私に、あ然とする斗和。
何も言わずに、通り過ぎる。
…そんな事、私にはできない。
校門を抜けると、緊張が解け、やりきった気持ちになった。