『好きなんて言えるワケないでしょ?』
――……本来なら、そのまま今からその安全な場所を探すつもりだったんだけれど、

「おい雛森、この20冊のノート職員室に持って行っといてくれ」

なんて
運が悪いんだろう。

安全な場所――……とそればっかしに気をつかっていたから、目を細くして近づいてくる先生の存在に気がつかなかった。


「めんどくさいなぁ」

< 11 / 12 >

この作品をシェア

pagetop