『好きなんて言えるワケないでしょ?』

――……げ。
学校の中には自動販売機が一カ所に
ニ台しかない。

それ以外の自動販売機は学校外にしかない。

のに。
そんな唯一の自動販売機の前にうじゃうじゃと私の大嫌いな男共がたかっていた。
やだなぁ。

あ、煙草吸ってる……。
まだ高校生なのに。
これだから男は。

そう思いながら私は、
その男共の中を静かに歩いて自動販売機の前にたった。

嫌だからってあのままじっとしてても遅れてあいつらに怒られるのも嫌だし。

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