『好きなんて言えるワケないでしょ?』
勢いよく教室中にけたたましい音が響いた。

私の頬を手の平で打つ音だ。

「買って来いっつったでしょ」

カッとなってあのまま教室に帰って来てしまった私はもちろんジュースなんて買って来てたはずもなくて、今に至る。

「すいません」

私は女子共に深く頭を下げた。
チャイムがなるまでこの繰り返し。

やっとチャイムが鳴って私は席に着いた。

打たれた頬がジンジン痛い。
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