高峰君の秘密



いつもの俺はどうした!!



「高峰ー
終わったんだけど…?」

「あ、はい!!」

「何してんの?
今日の高峰おかしーね」



クスクス笑う深川。


あなたが原因なんです…



「高峰見たいとことかある?」

「あ、いや…
特には…」

「そう?
あっ!高峰も陽菜にプレゼント買わなくていいの?」

「…え?
買う、買うに決まってる!」

「一緒に行く?
それとも一人で見てる?」

「んー…一人でいいや」



深川いると、気が気じゃない。



「分かった。
私、服見てくるから終わったら電話して?」

「了解」



笑顔の深川は、そのままどこかへ行ってしまった。


取り残された、俺。

このうるさいドキドキだけ残していかれた。



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