高峰君の秘密



「陽菜」

「……………」

「誕生日おめでとう」

「…え!?」



びっくりして、顔を上げた私の目の前には、綺麗に包装された小さな箱があった。



「成弥…誕生日知ってたの?」

「…まぁ」

「ありがとっ!!
成弥大好きーっ」

「知ってる」

「開けていい?」

「ん」



わぁーいっ♪


ワクワクしながら、成弥からもらった箱を開けた。


中から出てきたのは、シンプルだけど、とてもかわいいネックレス。

蝶の羽にピンク色のラインストーンがあって…



「すごいかわいい!
成弥、ありがとーっ!」



私はその蝶のネックレスに一目惚れした。


そんな私を、成弥は嬉しそうな顔で見ていた。



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