高峰君の秘密



「陽菜も深川も、大丈夫か?」

「うん!」

「あーうん。
ありがと、椿谷」



…俺はとんでもなくヘタレだ。

女を守れない、なんて…



そして、それ以上に…



「ほんと、高峰の役立たずぶりには呆れた」



深川にこんな事まで言われてしまった…


俺は心から傷付いた。


かなり深く…


初めて女から言われた衝撃的な言葉。


海に溺れ死にたいくらい…


ショックで動けないまま、俺はその場に立ち尽くした。



,
< 28 / 82 >

この作品をシェア

pagetop