高峰君の秘密



「二人は用事済んだの?」

「用事?
………あっ、成弥!!
勝手なことしてごめんなさい…っ」

「ん?
あぁ、別に大したことじゃねぇし。
気にすんな」



言葉とは裏腹に、成弥が不機嫌なのが分かる。

笑ってるけど…怒ってる。



「ほんとにごめんね…?」

「だから、気にするなって」



桜木ちゃんは不安そうな顔をしてたけど、成弥に頭を撫でられて少しはにかんでいた。



「あっ!
陽菜にプレゼントあるんだよ~」

「ほんと?
ありがとう!!」



思い出したように、バックから包装されたプレゼントを取り出す深川。


あ…

そうだ、俺もー…って!!


頭に浮かんだのは、桜木ちゃんのプレゼントじゃなくて…

深川へ買ったプレゼント。


俺、今は違うだろー!!


頭を軽く叩いていると、いつの間にか隣に来ていた成弥から思いっきり殴られた。



「い゙っ…」



まじで容赦ない…

まともに“痛い”とも言えない…



「…恭平」



そして…

かなり不機嫌。



コイツ怖いよ!!



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