高峰君の秘密
「何してるの、二人とも」
「あっ…
い、今行きまーすっ」
慌てて部屋に入ろうとしたら、成弥に手を掴まれた。
え?
「!?」
えええぇぇ!!?
「…よし、行くか♪」
「な…な…な…」
し…信じられない…
キスした後の成弥は、かなりのご満悦の様子で…
「さ…最っ低!!」
「勝手に言えば?」
「あっ、ちょっと……もう!!」
怒る私を置いて、先にリビングに行く成弥。
…ひどい~っ!!
彼氏の家で…
親の公認もなしに…
キスしちゃうとか、ありえないでしょ!?
「陽菜、遅ぇ…」
「ごめんなさいね!!」
一体、誰のせいだと思ってるんだ!?
あなたのせいだよ!!
あーなーた!!
「陽菜…聞こえてる」
「え゙…?」
「悪かったな?
俺のせいで…」
「ご、ごめんなさーいっ」
成弥は笑っていたけど…
目が笑ってない…
相変わらず、恐すぎだから!!
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